鼻の入り口から約1㎝後ろの部位は血管が集中している場所で専門用語ではキーゼルバッハ部位と呼ばれています。(図1)

子供の鼻出血はこのキーゼルバッハ部位からの出血が90%以上と言われています。

子供の鼻出血で最も多い原因は鼻いじりです。

子供の鼻いじりで指が届く場所がキーゼルバッハ部位にあったります。

鼻の粘膜を傷つけ出血し、出血した部位にかさぶたがつき、違和感や鼻つまりになりまた鼻をいじるという流れを繰り返します。

この結果、子供の鼻出血は繰り返すことになります。

そのほかに子供の鼻出血の原因は外傷、アレルギー性鼻炎、腫瘍性病変、全身疾患などを考えます。

子供の鼻出血はほとんどが鼻翼圧迫止血で血が止まります。

鼻翼圧迫止血とは鼻翼(小鼻:鼻の入り口の左右の膨らみ)を左右から指でつまんで5-15分圧迫止血することです。このとき、頭を後ろにそらせるのではなく、前に倒すような姿勢が大切です。(図2)

 

まず、慌てずに鼻翼圧迫をし、止血困難の場合は耳鼻咽喉科受診をされますように。

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