誤嚥性肺炎(嚥下性肺炎)

ものを飲み込む働きを嚥下(えんげ)機能といいます。

口から食道へ食べ物、飲み物が入る流れが正常の流れです。

食べ物、飲み物が間違って気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といいます。通常は気管に食べ物や飲み物が入り込んでしまうと激しく咳き込みます。しかし病気の影響で気管に食べ物や飲み物が入り込んでも咳が出ないので気づかない場合があります。こういった場合、いつのまにか、誤嚥性肺炎というものをおこしてしまいます。

また、このほかの要因として、嘔吐などで食物や胃酸の逆流があり誤って気管に流入する場合もあります。一般的には誤嚥性肺炎は高齢者や脳梗塞後、パーキンソン病などの神経疾患、寝たきりの患者さんに多く認めます。

抗菌薬での治療が必要となりますが、なかなか治療に難渋し、繰り返し発症することもある肺炎です。命に関わる場合も少なくありません。

原因の一つに口の中の不衛生があります。食後の入れ歯の清掃、歯磨き、うがいは大切です。歯科受診で口の中の衛生状態をチェックしてもらって、必要に応じて治療を受けるようにしましょう。口の中を清潔にしておくことも大切です。また、食事の際には上体を起こし、あごをひいて、ゆっくりとかんで、必要に応じて”とろみ剤”なども上手に使って食べるようにしましょう。

定期的な嚥下機能のチェックも大切です。

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佐賀県嬉野市の樋口病院
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