先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)

2019年1月31日、国内では2014年以来となる先天性風疹症候群の届け出があったと厚生労働省が明らかにしました。

妊娠初期の妊婦さんが風疹ウィルスに感染すると風疹ウィルスは血液を介して胎児にも感染します。その場合、出生児に先天性風疹症候群が起こることがあります。

先天性風疹症候群の症状は先天性心疾患、難聴、白内障が代表的な症状でそのほかに、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など多岐にわたります。

かつて、風疹は子供の感染症と言われていましたが、今の感染の中心は成人で男性が女性の4.3倍多いとの結果です。男性患者は30~40歳代に多く発症しています。

風疹はワクチン接種で予防可能な感染症です。

ワクチン接種を行っても十分に免疫がつかないこともありますが、妊娠前の女性や妊婦の周囲の方は風疹の抗体検査を積極的に受け免疫が十分にない場合は、風疹含有ワクチン接種を受けることが望ましいです。

厚生労働省では、2019年から2022年3月末までの約3年間

昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象に、

風疹の抗体検査、その結果次第での予防接種を原則無料で行う事業を予定され、現在準備されています。

佐賀県において、平成30年11月13日に風疹患者が4年ぶりに発生しました。

佐賀県では、既に、上記のような事業が開始されています。その助成を受けるためには、県内の保健福祉事務所の窓口で事前受付が必要となっています。

助成期間は平成31年1月8日から平成31年3月31日までの間に受けられた抗体検査および予防接種費用です。

参考資料:国立感染症研究所 感染症疫学センター
「風疹急増に関する緊急情報:2018年12月12日現在」2018年12月18日掲載
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/rubella/181212/rubella181212.pdf

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