以前、声帯にできものができたり、声帯に炎症をきたすことでおこる声がれ(嗄声;させい)のことについて述べました。

ここで、おさらいです。正常の声は、声帯は右に1本と左に1本あり、声が出るときにはこの声帯がしっかり閉じます。

声帯はとても柔らかく気管からの空気が声帯の間を抜け、声帯が波を打つような動きとなったときにきれいな声として出現します。

声帯自体には異常がないものの、声帯がしっかり閉じないことで生じる疾患名、反回神経麻痺(はんかいしんけいまひ)というものがあります。

反回神経は頭から下がってきて左は大動脈弓をまわって上に進み喉に到達します。

反回神経の経路には心臓の大血管、食道、気管肺、甲状腺があります。

声がれが気になり、一度耳鼻咽喉科を受診され、異常がないと言われた場合、上記経路に疾患が隠れていることがあります。

症状が気になられるときにはいつでもご相談ください。

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佐賀県嬉野市の樋口病院
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