2月22日は「頭痛の日」と定められています(日本頭痛学会、日本頭痛協会)。

頭痛は多くの方が経験される身近な症状でありながら、その影響は非常に深刻であり、また疾患として周囲の理解がえられにくいのも特徴です。

一方で、頭痛の治療は大きく進歩しており、治療の選択肢が増えています。

そういった中、まだまだ片頭痛の診断、治療には、啓蒙も必要だと考えさせられる報告がありました。

これは2023年にCephalalgiaという医学雑誌に掲載された論文からの報告です。

片頭痛について、専門家の受診をした患者数の割合を、アメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、イギリス、日本の6か国で比較しています。

専門家(頭痛専門医)を受診している割合は日本が最も少ないと報告されています。

このグラフは、上記各国における、片頭痛の治療薬(市販薬、急性期治療薬、予防治療薬)を比較しています。

国によって、保険の仕組みも違うため、医療アクセスや治療選択は違うことがわかります。

しかしながら、特に日本は、予防治療薬(発症抑制薬)の使用割合が他の国に比べて低いことが明らかとなりました。

頭痛は日常生活への支障度が大きいにも関わらず、正確な診断や正しい治療を受ける事なく、我慢して過ごされている方がまだまだ沢山いらっしゃる

のだと思います。より良い日常生活を送って頂くため、片頭痛は治療しましょう。

こういった治療アクセスについても、更に良いものになるよう、工夫していきたいと思います。

3月に上記頭痛セミナーが開催されます。上記のことも含めてお話させて頂こうと思います。

~頭痛は治療しましょう~

Cephalalgia. 2023; 43: 1-13.

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