受診される方に「前にMRIって検査をしたけど、異常ないって言われたんだけどなぁ」とおっしゃる方がいます。
なるほど、確かにMRI検査は情報量も多く大変有益な検査であります。
しかし、注意しなければいけないのは、MRIで病気のすべてが診断できるわけではないという事です。
例えば、高齢化に伴い増加している「パーキンソン病」、１０代～４０代の方々に多い「片頭痛」、いずれも頭のMRI検査で異常は認めません。
逆にいえば、MRIで異常ないことも診断にとって大切です。それは似た別の病気だとMRI検査で所見があるからです。
（MRIも進化していき、将来は上記の疾患でも、異常所見を検出することが可能になるかもしれません。）
そのため、当院でもMRI検査を必要だと判断した場合には行っています。
たとえMRI検査で異常なくても、病気によっては、そこからが治療のスタートとなります。
MRIで異常ないから、病気ではない、治療する必要はない、という事ではないのです。
大切なことは、病歴聴取、診察、検査のバランスなのだと思います。
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佐賀県嬉野市の樋口病院
専門医による脳神経（頭痛、パーキンソン病、認知症など）の治療や、生活習慣病などの一般診療まで
~脳神経内科・内科・小児科・循環器内科・消化器内科・耳鼻咽喉科・整形外科・リハビリテーション科~
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