閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の治療としての経鼻持続陽圧呼吸療法(CPAP)

中~重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対して一般的な治療法です。

他覚的にも自覚的にも睡眠を改善させます。

米国のアルツハイマー画像研究による研究結果から、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)が、軽度認知機能障害、およびアルツハイマー型認知症の発症に関係しており、CPAPが認知機能障害の進行を遅らせる可能性が報告されています。

OSAをもつ人たちは、OSAが無い人たちより早く認知機能障害が出現していました。

アルツハイマー型認知症も、OSAがある人たちが、約5年早く発症していました。

一方、CPAP治療を受けていた人たちは、未治療の人たちと比べて、認知機能障害が約10年、アルツハイマー型認知症が約5年、発症が遅くなっていました。

また重度のOSA患者群は、認知機能が低下していたが、CPA導入により認知機能、画像上海馬の容積が増加したとする報告もありました。

CPAPの導入において、装着して寝たんだけど、夜間起きた時にマスクを外していた、マスクを正しく装着できていなかった、などあります。

ご家族、介護者の方々にもCPAPの意義や必要性について理解、協力を頂く必要があると思います。

Neurology 2015; 84: 1964-1971. 

Am J Respir Crit Care Med 2011; 183: 1419-1426.

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