最近、腸内細菌と病気の発症について様々、議論されています。

パーキンソン病と腸内細菌の関係を検討したものもあります。

パーキンソン病で見られる異常なタンパクを、あえて投与し存在させたマウス(パーキンソン病のモデルマウス)を用いて、

腸内細菌とパーキンソン病の運動症状の関連が検討されました。

複雑な腸内細菌を有するモデルマウスと比べて、無菌のモデルマウスでは、運動症状、便秘ともに改善しました。

逆に、無菌マウスにパーキンソン病の方の糞便、腸内細菌を投与すると、パーキンソン病様の運動障害が悪化しました。

これからマウスの運動障害や便秘などに、腸内細菌の関与が考えられ、それは腸⇒脳の経路を伝わって生じている可能性が考えられます。

またパーキンソン病の方とそうでない方とでは、腸内細菌の種類も違うことも言われています。

腸内細菌の量や質と運動症状の関連にはまだナゾもあります。

腸内細菌を良くしたら、パーキンソン病が良くなる!?

Cell. 2016; 167: 1469-1480.

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