4月11日は世界パーキンソン病デーです。

~Parkinson’s Europe~

世界パーキンソン病デーとは

4月11日は「世界パーキンソン病デー」です。これはパーキンソン病を報告したイギリスの医師、ジェームズ・パーキンソン博士の誕生日にちなみ制定されました。毎年この日を中心に、世界中でパーキンソン病への理解と支援を広める啓発活動が行われます。

 

パーキンソン病とはどんな病気?
パーキンソン病は、脳の神経細胞が徐々に減少し、体の動きに不自由が生じる進行性の神経変性疾患です。主な症状として、手足のふるえ(振戦)、動きが遅く少なくなる(動作緩慢)、筋肉がこわばる(筋固縮)といった運動症状が現れます。症状は少しずつ進行しますが、適切な治療によって日常生活への影響を和らげることが可能です。

 

早期診断と専門治療が鍵です

パーキンソン病には現在のところ根本的に治す治療法はありません。しかし、薬物療法やリハビリテーションによって症状を軽減し、日常生活の質(QOL)を維持・改善することができます。そのため 早い段階で専門医による診断と治療を受け始めることがとても重要です。実際、治療開始のタイミング次第でその後の生活の質や予後(病気の経過)が大きく変わることがわかっています。早期に適切な治療を始めることで、症状の進行を遅らせたり緩和したりでき、将来にわたって自立した生活を送りやすくなります。

 

希望をもって前向きに暮らすために

治療法の進歩により、パーキンソン病は適切に対処すれば長期間にわたって生活できる病気になってきています。以前は「将来は寝たきりになるのでは」と不安に感じる病気でしたが、今では早期から専門的な治療やリハビリを行うことで、仕事や趣味を続けながら充実した日常を送っている患者さんが大勢います。実際に、症状をコントロールしながら希望を持って前向きに生活している方がたくさんおられます。現在も研究が進んでおり、将来的な新しい治療法の登場にも期待が寄せられています。

 

「おかしい」と思ったら迷わずご相談を

パーキンソン病は、早期発見・早期治療によってその後の生活が大きく変わる疾患です。手足の震えや動作のしにくさなど「おかしいな?」と感じる症状があれば、受診をためらわずに専門医やかかりつけ医に相談してみましょう。早めの受診は不安を和らげ、必要な治療やサポートにつなげてくれます。適切な診断と治療を受けることで、パーキンソン病と向き合いながらも自分らしく日常生活を送ることは十分に可能です。困ったときは一人で抱え込まず、まずは医療機関に相談してみてください。

— — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — —
佐賀県嬉野市の樋口病院
専門医による脳神経(頭痛、パーキンソン病、認知症など)の治療や、生活習慣病などの一般診療まで
~脳神経内科・内科・小児科・循環器内科・消化器内科・耳鼻咽喉科・整形外科・リハビリテーション科~

〒849-1411
佐賀県嬉野市塩田町馬場下甲1番地
tel:0954-66-2022
受付時間: 8:30~12:00/13:30~17:00
https://higuchi-hospital.com/

— — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — — —