~買い物をやめられない、ギャンブルをやめられない~

パーキンソン病の治療中に、賭博にはまって止められない(病的賭博)、性的な欲求を抑えられない(病的性欲)、必要もないのに、買い物を止められない(病的ショッピング)、食べても食べてもまだ食べる(過食)など、これらの症状を自制出来なくなることがあります。これを衝動制御障害と言います。

また他人から見ると、意味のないような行動、動作を長時間にわたり繰り返す(庭の草むしりをずっと、使わない編み物を沢山いくつも編む、など)、パンディングといった行動異常を認める方もいらっしゃいます。

衝動制御障害は成人の約1%に認められますが、パーキンソン病の方に合併する割合はさらに高いと考えられています。

では、どういった方がそうなりやすいか、報告されています。

若くして発症した男性のパーキンソン病の方、もともと好奇心旺盛な方、物事を熟慮せずすぐ行動しちゃう方、うつ病やアルコール依存の既往のある方なのです。

またドパミン受容体刺激薬の中に、こういった衝動制御障害を来しやすい薬もあります。

よくよくお話をお伺いしないと医者が気づいていないこともあります。ご家族の方も遠慮なくおっしゃってください。

しかし、私にとってこのコラムを書くことがパンディングと言われないようにしないといけません。

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佐賀県嬉野市の樋口病院
専門医による神経難病(認知症、パーキンソン病)治療や、生活習慣病などの一般診療まで
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