1901年11月、神経病理医、精神科医であったアロイス・アルツハイマー先生はある女性の患者さんを診察しました。その女性の名前は、アウグステ・データー、夫に対する病的な嫉妬心から入院。記憶力が著しく低下しているため、ペン、鍵、葉巻などの簡単な名前すらすぐに忘れる。誰かに殺されると妄想しているなどの症状を認めていたそうです。

その4年後にアウグステさんは亡くなります。アルツハイマー先生は、脳を解剖し、その病理組織を詳細に検討されました。

その結果を、今から約100年前である、1906年にドイツの学会でアルツハイマー先生が報告しました。その発表時点では、大きな注目を浴びる事は無かったようですが、その後,同じような症状を示す患者さんについての報告が相次ぎ,1910年にはアルツハイマー先生の師匠であるクレペリン先生が,この疾患を「アルツハイマー病」と名付けることになります。しかし、アルツハイマーは、そのわずか9年後の1915年12月に51歳の若さでこの世を去る事になりました。

 

参考:『アルツハイマー その生涯とアルツハイマー病発見の軌跡 』(保健同人社)

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