~加齢と低栄養の悪循環~

通常、70歳前後で加齢の影響などのために、体重は減少傾向にあると言われています。

前回、パーキンソン病の方の体重減少にも注意が必要だというお話をしました。

こういった体重が減った状態に、栄養の状態まで悪くなってしまうと、フレイル、サルコペニアと言われる(昨年のコラムをご参照ください)状態になり、転倒・骨折、感染症などのリスクが高まっていくことになってしまいます。

低栄養になってしまう原因は様々なものが考えられます。

独居、介護不足などの社会的な要因、病気やお薬の影響、食欲低下、認知機能低下・心理的な原因などです。

また、低栄養状態になった場合、生命予後、入院や施設入所などのリスクも高まることが報告され、

肥満状態の高齢者より、低栄養状態の高齢者の方が健康障害を起こしやすいことも報告されています。

歳を重ねてからも、栄養状態をいかに良い状態に保つようにするのか、色々考えてみたいと思います。

the KANAGAWA-AICHI Disabled Elderly Cohort(KAIDEC)Studyより. 日老医誌 2014;51:547-553.

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