片頭痛には、痛みを抑える治療薬と予防薬があります。
そこで今後、日本でも使用解禁されるのが待たれる、予防薬の効果についての報告です。
片頭痛は、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)という物質が分泌されて血管拡張を誘発し、急性片頭痛が起こるとされ、
そのCGRPを抑える薬が、片頭痛予防に有効ではないかとされています。
その予防薬は、月1回の注射を行い、片頭痛の程度、回数を減少させる目的で使用します。
そのお薬はまだ発売前の段階ですが、その効果を検証する試験での良い結果が米国と英国から報告されました。
片頭痛の頻度、片頭痛の日常生活への影響および片頭痛の鎮痛剤の使用を減少させる事につながったと報告されています。
月に1回の使用で、頭痛抑制効果が高いということです。副作用も軽いものがほとんどで、注射部位の痛みというものなどでした。
この予防薬を長期に使用した効果と安全性のチェックが今後なされることになると思います。
NEJM. 2017;377:2113-2122. 、NEJM 2017;377:2123-2132.
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佐賀県嬉野市の樋口病院
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