以前、プロ野球のコーチがノック中に倒れられ、お亡くなりになられるという事がありました。
まだ37歳で、くも膜下出血が原因であったとされています。
くも膜下出血は、教科書的には「今まで経験したことのない突然の激しい頭痛」と表現されます。
くも膜とは脳を包んでいる三層の膜の真ん中にあります。そのため、その下に出血をおこしても脳実質に出血が及ばないので手足の麻痺などは生じません。しかし、くも膜の下には大きな血管が走っていて、急速に出血が拡がり、外から脳を圧迫することで、意識障害や嘔吐、けいれん発作などが起きることがあります。
意識障害をおこし救急車で搬送されてこられる方もいらっしゃれば、歩いて外来に来られる方もいらっしゃいます。
診断は、頭部CTやMRI検査で行います。背中から細い針を刺す腰椎穿刺を行い、血性の髄液がどうかを確認することもあります。
予後は不良で、突然死の原因の1つであり、死亡率は20%~50%と報告されています。
くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂が原因のことが多く、破裂した脳動脈瘤を放置しておくと再出血をおこすことになり、予後不良です。
再破裂、再出血を防ぐ処置、治療を行う必要があります。
脳ドックなどでは、こういった脳動脈瘤の有無や大きさのチェック等を行う意味もあります。
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佐賀県嬉野市の樋口病院
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