腸と脳の関係において、便秘はパーキンソン病発症のリスクとなるというお話を以前しました。

パーキンソン病が起こるメカニズムとして、まず、腸の中で病気の変化が始まり、その物質が脳に移行することで、パーキンソン病を発症するのではないかという仮説があります。

そうだとするならば、腸から脳への移る経路を切ってしまったらどうなるのか?

腸から脳への病気の伝播があるのであれば、その経路(迷走神経)を遮断したらどうなるのかを検討した研究があります。

全迷走神経切離術を施行されたグループはパーキンソン病発症のリスクが一般グループより低いという結果が出ました。

しかし発症がゼロではなかった理由としては、その手術をした時点では、すでにパーキンソン病発症にかかわる変化が脳に移行していた可能性、

または、腸⇒脳の経路以外の経路がパーキンソン病発症に関与している可能性などが考えらるのだと思います。

腸とパーキンソン病、なかなか奥が深いテーマです。

Ann Neurol. 2015; 78: 522-529  Neurology. 2017; 23: 1996-2002より

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