最近、腸とパーキンソン病の関係を興味深く感じています。

今週、アメリカ医師会雑誌に、腸の炎症とパーキンソン病の関わりについての報告がありました。

ざっくりまとめると、腸の炎症をおさえるお薬がパーキンソン病の発症を抑える可能性があるというお話でした。

私たちの体内には、サイトカインと呼ばれる自分の身体を守る免疫系の物質があります。それがある時、外敵から自分を守るのではなく、間違って自分の身体を攻撃してしまうことがあります。その結果、サイトカインが過剰になり、身体に障害や“炎症”を起こしたりします。

腸管に炎症が起きると、潰瘍性大腸炎やクローン病といった病気を発症し、下痢や腹痛を来します。最近ではそういった腸に炎症を起こした場合の治療として、TNFαと呼ばれるサイトカインを抑える治療薬があります。

今回の報告では、炎症性腸疾患がある方は無い方と比較して28%多くパーキンソン病を発症していた、しかしその炎症を抑える治療薬であるTNFαを使用している人たちには、78%パーキンソン病の発症率が低かったという事でした。

腸管の炎症がパーキンソン病発症のリスクになる可能性とその炎症を抑えることが、パーキンソン病の治療につながる可能性を示唆する報告でありました。腸と脳の関連(腸脳連関)での報告が色々と続いていて興味深いです。

JAMA Neurol. Published online April 23, 2018.より

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