アルツハイマー型認知症は、認知症の原因の半数以上を占めます。

症状は緩徐に進んでいきます。

初期は主には記憶障害であり、同じことを何度も言う、探し物が増える、よく知っている人の名前が出てこないなどです。

日常生活に支障がなければ、軽度認知機能障害 (MCI; mild cognitive impairment)と診断されます。

主観的にはもの忘れはあるが、日常生活に支障がない、認知症とはいえない状態です。

MCI(えむしーあい)は放置すると、認知機能の低下が続きます。

MCIから認知症に症状が進展する人の割合は年平均で10%-15%と言われています。

認知症前段階ということです。また、進行するばかりではなく、正常に戻る場合もあります。フレイルと同じですね。

この時期をいかに過ごすか、いかに手をうつか、とても大切だと思います。

認知症に移行しやすい因子としては、高齢、女性、うつ傾向、MMSE(質問形式のテスト)得点が低い、脳脊髄液のマーカーの異常値(具体的にはAβ42、総タウ、リン酸化タウなど)などがあります。

Ann Neurol. 2008; 63: 494-506

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